ボンジェスタ処方について

妊娠初期のつわりに対する治療薬「ボンジェスタ」について、院長よりご案内いたします。
ご利用を検討されている方は、事前に内容をご確認ください。

院長からのメッセージ

私も長く産科管理に携わって参りましたが、妊娠初期に多くの方が遭遇する妊娠悪阻”つわり”におきましては、産科スタッフによるさまざまな食事指導、アドバイスにてもなかなか軽快しない症例が認められます。そうした食事が十分に摂れない状況が続きますとウェルニッケーコルサコフ症候群(ビタミンB1欠乏症)という重篤な病気を発症し、精神症状などの後遺症を残すことになります。数日で急変する症例もございますので、”いつかは食べれるようになる”という安易な経過観察ではすませられない場合がございます。

海外で”つわり”症状の改善薬として長くもちいられてきたボンジェスタ(アメリカでは2016年に承認されました。)は、軽症から中等症の”つわり”症状において有効な実績が認められており、また妊娠初期に服用するという薬物の安全性におきましても、海外における数十年のデータ蓄積と数百万規模の使用実績があり、皆様にご紹介しても大丈夫であろうという思いから当クリニックでご紹介することといたしました。

ボンジェスタは、ドキシラミン(抗ヒスタミン薬)とピリドキシン(ビタミンB6)からなる薬剤です。前者は、嘔吐中枢の抑制 、前庭系(乗り物酔い経路)の抑制 、鎮静作用による感受性低下の効果があります。後者はセロトニンなど神経伝達物質の調整 、自律神経の安定化 、代謝・栄養状態の改善 に効果があります。両者の相乗効果で”つわり”症状の沈静化を計ることができます。

副作用としては、眠気(最も多い) 、口渇 、便秘が認められます。抗ヒスタミン剤による眠気が出やすい方は服用に注意が必要です。緑内障のある方も症状を増悪させるかもしれません。

通常”つわり”の症状は妊娠12-16週には改善いたします。それ以降になっても症状が継続する方、服用しても軽快しない方は、通院中の産科担当医にご相談することはもとより、症状による該当科への受診、精査を必ずお願いいたします。

正しく理解して、有効なご利用をお願いいたします。

院長 飯野好明

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