不妊治療

川越レディースクリニックでは不妊治療も行っております。

パートナーと継続的に性交渉を行っていても、1年以上妊娠に至らない場合は、不妊症の可能性があり、スクリーニング検査を受けることをおすすめします。
統計的には、約80%のカップルに何らかの異常が認められています。

また、カップルのいずれかが40歳以上の場合は、不妊期間が1年に満たなくても、早めに検査を受けることが重要です。
これは、異常が見つかった場合、特に43歳を超えると妊娠の成功率が大きく低下することがわかっており、治療にかけられる時間が限られてしまうためです。

上記に該当するカップルの方は、できるだけ早めにご相談ください。

タイミング法

タイミング法は、不妊治療の初期段階で行われる治療法の1つで、排卵日を予測し、そのタイミングに合わせて夫婦生活を持つことで妊娠を目指す方法です。
排卵日を特定するために、基礎体温の測定や超音波検査、ホルモン値の測定が用いられます。

自然な妊娠に近い形で行われるため、体への負担が少ないのが特徴です。
特に、排卵障害やホルモンバランスの乱れが原因ではない場合に有効とされます。
成功率は個人差がありますが、一般的には数カ月から半年間実施し、その後の治療法を検討します。

人工授精

人工授精は、精子を直接女性の子宮内に注入する不妊治療です。通常の性交渉での妊娠が難しい場合に行われます。
治療では、男性の精子を採取し、精子を洗浄・濃縮した後、医師が女性の排卵日を確認し、タイミングに合わせて子宮内に注入します。
これにより、精子が卵子に到達しやすくなり、妊娠の確率を高めることができます。

人工授精は、排卵障害や男性側の精子の質の問題、または原因不明の不妊に対して有効です。
体への負担が比較的少なく、費用も体外受精に比べて低いため、初期段階で試みることが一般的です。
成功率は個人差があり、一定の周期で試行されることが多いです。

排卵誘発

排卵誘発は、排卵障害が原因で妊娠が難しい場合に行われる不妊治療法です。
通常、排卵は女性のホルモンによって調節されていますが、排卵誘発では、ホルモン剤を使用して卵巣を刺激し、複数の卵子を育てることを目指します。

最も一般的な治療法は、経口薬(クロミフェンなど)や注射薬(FSHなど)を使用する方法です。
治療中は、超音波検査やホルモン検査を通じて卵胞の成長を確認し、最適なタイミングで排卵を促します。

排卵誘発により、妊娠の可能性が高まりますが、過剰に卵胞が育ちすぎると、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクがあるため、慎重に管理されます。
成功率は個人差がありますが、治療が進行するにつれて高まることが期待されます。

男性の不妊治療

男性不妊の治療では、まず精液検査を行い、精子の数・運動率・形態などを評価します。
結果に応じて、生活習慣の改善やサプリメントの提案、ホルモン治療、漢方薬の処方などを行うことがあります。

また、精子のDNA損傷や酸化ストレスを評価する検査(DFI・ORP検査)を用いて、より詳しい原因を調べることも可能です。